またもや米海兵隊員による女性への性暴力事件が発生した。被害女性の通報により駆けつけた警察官を突き飛ばしたとして公務執行妨害で逮捕・拘束されていたキャンプ・コートニー所属の海兵隊員が、去る11日、強制わいせつの容疑で再逮捕されたことで、事件が明らかになった。
沖縄では、2016年のうるま市における元海兵隊員による20歳の女性殺害事件や、19年の北谷町での米海軍兵士による女性殺害事件の記憶もいまだ生々しく、被害に会った女性にとって、繁華街の路上で突然屈強な米兵士に抑え込まれ、強引に衣服や身体に触られることが、いかに恐怖であったか、想像を絶する。
<琉球新報 2月13日>
在日米軍基地の70%余が集中している沖縄では、このような軍隊による女性への性暴力事件が、戦後ずっと起こり続けている。そもそも軍隊による女性への暴力は、力によって相手を支配するという軍事主義に内在する構造的暴力と、その根底にある女性差別によって引き起こされる。基地・軍隊がある限り女性への暴力はなくならないとして、沖縄の女性たちは、あらゆる暴力の根源である基地・軍隊の、沖縄からの撤退を求め続けてきた。
基地・軍隊を許さない行動する女たちの会を中心とする沖縄女性たちのネットワークでは、今回の事件を受けて、来週早々にも記者会見を開き、抗議声明を発表する