米軍ヘリ墜落事故 及び

その事故処理における日本国の憲法と主権侵害に対する抗議声明

 

 私たちが一番恐れていたことが現実になりました。去る8月13日午後2時15分頃、

普天間基地に隣接する沖縄国際大学の敷地内に、CH53型ヘリが墜落・炎上、乗員

の米海兵隊員3人が重軽傷を負う事故が発生したのです。

 墜落したヘリは、大学の校舎建物を一部破壊し、大学機能をマヒさせ、民間の住宅

地域に飛んで来たヘリの爆発破片によって直径3センチもある園芸用の鉄パイプを破

断したり、アルミの玄関ドアに穴をあけ、窓ガラスやフスマを貫通して赤ちゃんの寝室

の畳につき刺さるなど市民・県民を死の恐怖に陥れました。人身の殺傷こそなかった

ものの、爆発・炎上による環境汚染(空気・土壌)も看過できず、事故を目の当たりに

した学生が、その後も墜落の不安に襲われ授業が受けられないなど、県民の心と財

産に与えた被害は甚大です。

 しかもその事故処理に当たって、米軍は現場保全を名目に県民の生活道路や大学

の校舎を封鎖し、大学の学長や宜野湾市長、県の責任者である副知事の立ち入りは

おろか、県警・消防の現場検証も認めないという暴挙に出ました。ここはいったいどこ

でしょう。れっきとした日本国であり、沖縄の私たちの土地です。外国の軍隊に封鎖さ

れて、自宅に帰る道路が通れない、学校の校舎へも入れないという情けない話がある

でしょうか。これは地位協定以前の問題であって、明らかに日本の憲法、主権への侵

害に他なりません。

 私たちは、これまでも基地から派生する事件・事故、女性への暴力が起こるたびに

声を大にして抗議してきました。米軍はこのような暴力、人権侵害をいったい何時まで

続けるのでしょうか。アメリカは沖縄からもイラクに軍隊を送り出し、イラク国民が死傷

女性への暴力も多く発生しています世界の関係は軍事力では何も解決しません。

かつて悲惨な戦争を体験した沖縄県民は戦争のおろかさを身をもって知りました。し

かし、その沖縄に戦後このかた米軍基地が存在し、それが世界の紛争に直結するの

みならず、日々の訓練から事件・事故が発生して、県民の安全と安心を脅かしている

のです。普天間基地を辺野古へ移設しても危険であることには変わりなく、新たな基

地建設は認めるわけにはいきません。

 私たちは、今回のヘリ墜落事故とその事故処理に当たって日本国憲法・主権を侵害

した米軍、それを甘んじて許している日本政府に対し強く抗議します。そして、事故原

因の究明、事故による環境汚染(空気・土壌など)、地域住民の心的被害の調査とそ

の結果の公表及び補償を求めるとともに、普天間基地をただちに閉鎖し、返還するこ

とを要求します。

2004年8月20日

                         基地・軍隊を許さない行動する女たちの会

                               共同代表 高里鈴代・糸数慶子                        

                      〒900-0015 沖縄県那覇市久茂地3-29-41-402
                                  電 話  098-864-1539
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