天久新都心の自然環境保全について

                    2003年12月議会 質問と答弁 〜個人質問その1〜


 

■■■総合公園の遊歩道見直しについて、
     実施計画にはどう反映されているか 

天久新都心の総合公園、特に沖縄のムイの整備の中で、いかに自然、喪失され
た自然を守っていくか、自然と共生していくかということが、今、整備の中で問われ
ていると思います。
 銘苅川湿地帯に数十種の渡り鳥の調査報告が平成9年にはなされているんで
すが、現在は、宅地開発が進んで、その半分も生息しているかどうかと危ぶまれ
ております。
 鳥獣生息地保護の観点から、遊歩道の建設について、私はことしの2月定例会
で質問をいたしました。市長は、それに積極的に見直しをしていくと答弁をしており
ますが、どのように検討されているのか。平成16年度から18年度までの実施計画
にどのように反映されているか、伺いたいと思います。




■■■関係部局と調整中。引き続き検討する

(砂辺長盛 建設管理部長)
 議員ご提案のとおり、天久公園北側の湿地帯区域は、新都心地区の中心部に位置し、小動物等が生息する貴重
な自然が残されており、都市公園の機能を発現させつつも、生物多様性の保全に配慮した公園整備を行うことが望
まれております。
 基本計画においては、当該区域を沖縄の杜ゾーンとして位置づけ、雨水を利用し、ホタルやトンボなどが生息可能
なせせらぎや湿地の創出、既存樹木林を保全し、生態系の維持存続を図ることにしております。
 一方、都市公園の機能及び公園の維持管理や安全面に配慮した公園の整備を行うことも求められていることから、
遊歩道の設置を計画してきたところであります。
 このことから、自然環境の保全と都市建設が調和した環境共生型のまちづくりを図るため、議員ご指摘の、遊歩道
の建設の是非、必要性について、関係部局と調整を進めているところであります。
 当該地の整備を平成18年度から予定しており、生態系の保全に配慮した公園整備及び公園管理の図れる整備
手法について、引き続き慎重に検討をしてまいります。



■■■ 前回の質問から10ヵ月余り…関係機関、課は、どのような検討をしてきたのか。

(高里鈴代)
 天久の総合公園の整備についてなんですけれども、今、部長のほうでは、「今、調整をしています」ということがあり
ました。2月に質問をしましてからほとんど10カ月過ぎたわけなんですが、どのような検討がなされてきたのか、検討
の中である意味では意見がかみ合わないというようなものの、立場がかみ合わないというものがあったのかどうか。
そういうことを伺いたいと思います。
 例えば、ここにあります那覇市環境保全行動計画の中では、95ページですね、水辺環境の整備ということで天久
公園の沖縄の杜ゾーンにおいて、水鳥の池等生態系の回復に配慮した水辺空間の整備を行います。建設港湾部、
公園緑地課、土木部、下水道建設課というように関係機関が書いてありまして、また、併せて自然環境の調査の中
では生態系の保存と回復、自然保護行政の推進というようなところで、環境基本条例を策定する際、環境影響調査
のあり方についても検討し、そして自然保全行政の総合的な政策のために、内部の連絡機関の設置や、指針づくり
を進めていくということなどが明記されておりますし、一方では、この緑の基本計画、その中によりますと天久の地域
のところでは、天久総合公園の沖縄の杜ゾーンの整備にあたっては、自然環境を保全し、野鳥や昆虫などが観察で
きる空間整備が求められますというふうに両方の角度からもちゃんと明記されているわけです。
 今、提起いたしましたのは、例えば、平成5年に新都心の総合計画がなされていて、大きな区域割がなされている
わけです。そのあとを受けてこの環境計画であるとか、また緑の計画がなされている。そして20年間、ある意味では
手つかずのままにあったために、本当に天の恵みといいますか、そこに豊かな自然環境が生み出されたわけなんで
すが、それが今、宅地造成などで本当に瀕死の状態になりかけているかもしれない。それをどう守っていくかは基本
計画の中にもうたわれ、緑の計画の中にもうたわれているんですが、どうもそれ思っているイメージが違うのではない
かと思うのです。
 それで伺います。市長も遊歩道の建設、あるいは見合わせたほうがいいかもしれないなというようなご答弁をいた
だいたんですが、それを受けて関係機関、課がどのような検討をなさってきたのかを伺いたいと思います。



■■■維持管理、安全への配慮、環境保全、自然保護の観点から検討。
    できるだけ環境を破壊しない方針で、公園整備に取り組んでいきたい

(砂辺長盛 建設管理部長)
 どのように検討が行われてきたのか、というご質問でありましたが、公園を管理する維持管理の面から考えますと
公園の機能及び公園の維持管理や、あるいは安全面に配慮した公園の整備を行うことが大事であると。そういうこと
から考えますと、遊歩道の設置を行うことによって、中に入っていくことができると。維持管理も安全にできるという面
と、もう一つは、議員からご指摘がありました環境の保全、また、自然保護の観点から、せっかく土地にある自然環
境をこれ以上破壊する必要はないのではないかといった、そういう両方のご意見がありまして、今、私たちは検討の
中で思っておりますことは、できるだけ環境を破壊せずに、また、安全面をできるだけ配慮できるような方法はないの
かと。そういうことで今お互いに議論を交わし合っているところであります。
 また、今、時代の方向が環境を保全する、あるいは自然環境を守っていくという、そういう方向に時代が向かってお
りますこともありまして、我々もできるだけ環境を破壊しないような方法で検討をしていこうと。
 また、整備が始まってまいりますのが平成18年度からでありますので、その間、十分に、後悔をしないような、また、
みんなから親しまれるような公園の整備に向けて取り組んでいこうというふうに思っております。



■■■那覇市にとって、市民にとって、何が重要か、どこに中心を置くのか、十分な議論を!  

(高里鈴代)
  工事の予定が最初のあれでは平成17年度だったんですが、今伺いましたら平成18年度と延びているようですが、
ぜひ今の環境を、また周辺がどんどん進んでいきますと、それだけ今、生息しているものもまたいなくなってしまう
ということもあるわけですが、今、実施計画を見ましたらこれはモニター調査という費用も入っていますが、これはそ
の調査のことなんでしょうか。
 実は、銘苅川のほうはくぼ地になっているために、人が入りにくくて保存しやすい、橋や公園から川辺や野鳥が
観察しやすい、また、湧き水や拝所、文化財の伊是名墓があり、歴史的にも貴重な場所である。末吉公園の森の
家みんみんとともに、銘苅川の水辺の生態系の保全、観察、自然学習に最適なところではないか。あるいは周辺
は住宅、学校があるわけですから、銘苅川を大切にすれば都会の人々の癒しの場所にもなる。本当にいい環境と
してそこを位置づけるということは、どんなにかこれからの那覇市にとって、市民にとって重要かと思います。
 ぜひ検討を、どこに中心を置くのかということを十分に議論をしていただいて、後退のないようにお願いし、また、
市長、2月以降、このような状況になっているんですけれど、これについて市長の所見を伺いたいと思います。



■■■基本的には環境保全がベースに。議論をしながら、いい環境をつくっていきたい

(翁長雄志 市長)
 2月の定例会から議員におかれましては、この地域の自然環境保護ということについて大変関心をもっていた
だいておりますけれども、私もそれにこたえまして遊歩道の建設については否定的な話をさせてもらいました。今
いろいろ議論をしておりますのは、従来の遊歩道をつくるということはもってのほかということでございます。
 問題は、都市公園として多くの方が、そこの環境を、自然が守られた中でどのように親しめるかというときに、
何も触らないままで安全管理を含め多くの市民が親しめるのか、あるいは中に入らないでそういうものを、例えば、
望遠鏡なりで親しんでいくのかとか、いずれにしろ環境を保全する中で、市民がどうやってかかわれるかというと
ころでの工夫をどのようにしていくかというところで、今、議論をしているところでございまして、基本的には、環境
保全がベースだというふうにお考えいただきたいと思います。
 その都度、その都度、また議論をしながら、そのときに出来上がっている構想などもお知らせをしながら、指摘
をいただきながら、いい環境をそこにつくっていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。



■■■これからの討論を協議に専門家も交えて、ぜひ十分な保全を!

(高里鈴代)
  ぜひ、今、建設管理部の部長から伺ったんですが、ぜひこれは環境部の部長、今、市長の答弁もありますが、
これからの討論を協議を専門家も交えて、ぜひ保全、十分な保全、絶対後退しないという保全。それから遊歩道
も本当に必要かどうか、どういうものが、建設するとしても、それが生息の場を破壊していかないかどうか。そうい
うことを十分に検討していただきたいと思います。




 

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