平和行政について             2003年12月議会 質問と答弁 〜代表質問その1〜

 

「グローバリゼーション・フォーラム2003」


 去る11月11日、那覇市も後援し、市長もパネリストとして参加をいたしました、
グローバリゼーション・フォーラム2003。テーマは、グローバリゼーション時代に
おけるデモクラシーと安全保障であったわけですが、国際秩序の再構築を目指
して、イラク戦争、国連の機能強化、東北アジア情勢などをめぐって活発な討論
がなされておりました。
 このフォーラムの意義・評価について、市長の見解を伺います。



翁長雄志 市長

 今回の「グローバリゼーション・フォーラム2003」は、多くの聴衆と20社にも及ぶ国内外のマスコミが取材をする中、
那覇市民会館で開催をされました。私も、午前中の稲嶺県知事の基調講演に引き続き、午後の部のパネルディス
カッションにパネラーの一員として加わり、討議に参加をいたしました。
 緊張するイラク情勢を中心に、北東アジアの核問題にも及ぶパネルディスカッションでございました。暗雲漂うイラ
ク情勢が進行する中で行われただけに、また、広大な米軍基地の重圧に苦しむ沖縄で開催された重みのある取り
組みだったということで、今回のフォーラムの意義は大きなものがあったと考えます。
 中身的には、総体としてアメリカの一国主義ではなく、国連中心主義でしか問題解決はできないという討議の方向
だったと認識をしております。休憩も挟んで8時間半にも及ぶもので、沖縄、それも那覇で開催されたこの取り組み
は、沖縄から平和の発信がアピールでき、十分に意義あるものだったと、参加させてもらった1人として高く評価をい
たしております。


高里鈴代

 ゴルバチョフ氏、前マレーシア首相のマハティール氏、また、ケネス・キノネス氏なども、イラクへ単独攻撃を開始
した米国の一国中心主義の開戦判断を、厳しく批判しておりました。さらに、マハティール氏は、米軍また同盟国
軍を含まない国連軍のほうが、はるかにイラクに受け入れられるし、問題解決になると強調しておりました。
 9月定例会で、市長はそのイラク特措法を受けて、やはり国は自衛隊派遣については、「慎重であるべきだ」とい
う答弁をしておりますし、また、先ほどの仲本議員に対しても同様な質問と併せて、今回の政府の決定に対しては
「否定的である」と答弁しておりますが、その否定的であるというふうにとどまらず、むしろ米国に追従し、イラクへの
自衛隊派遣がもうまさに秒読み段階、そして、9日には基本計画が発表されるということでありますが、いかがでし
ょうか、市長、このフォーラム主催に働きかけて、国連を中心としてイラク安定を図るということに、市長はさらに積極
的に行動に出る、共同声明などを出す、そのようなお考えはないか、伺います。


翁長雄志 市長

 今回のフォーラムの内容につきましては、APで数多くの記事が世界に発信をされております。したがいまして、本
フォーラムの沖縄から平和の発信という意義は十分に果たされたものと考えておりますが、討議の中では、国連中
心主義での問題解決ということに対して、一部パネリストから異なる意見も出されたこともあり、私のほうからフォー
ラム主催者側に共同声明を出すことを働きかけることは、今のところ予定をいたしておりません。


高里鈴代

 特に、イラクへの自衛隊派遣についてなんですが、9月定例会でもに市長は派遣法に関して、「慎重であるべきだ」
というようなことを、一定の立場を表明しておりますし、今回もそのような意見を伺いました。
 でも今回、市長が「否定的である」、派遣には否定的であるという。これは、反対という積極的な言葉ではなくて否
定的という、割と消極的な意思表示のように思うんですが。


翁長雄志 市長

 先ほど否定的にならざるを得ないという言葉を、私はあえて使わせてもらったわけでありますが、はっきり言えば
反対であるということでありますけれども、否定的にならざるを得ないという言葉の中に、私は戦後58年間の日本
の国会の論戦における平和、防衛の問題に関する、その当時の事情はあったにしても、今日まで議論が詰めるこ
とができなかった、ある意味では無念さも感じているところであります。
 現在、世界情勢がこういう形になりまして、小泉内閣がこの問題に断を下すという中に、私は今の状況は先ほど
説明しましたとおり、昨年の中曽根さんの発言も引き合いに出しながら、いわゆる一国中心主義でアメリカがやる。
そして同盟関係を維持せずにはいられない、今の追い詰められている日本政府、しかしその中で、日本という国
というもののあり方というものは、一体どう考えるのかと、あるいは沖縄のおかれている基地の重圧というものをど
う考えるのかと、そういうものに地道に解決する時間のいとまもない中で、この問題に対処をしようとせざるを得な
い状況を見ながら、私はそれでもあえて否定的にならざるを得ないというふうに申し上げる意味で、否定的だとい
う言葉を使わせてもらったわけであります。


高里鈴代

 今、あしたにでも政府は基本計画を出しまして、そして、既に新聞報道なんかによりましたら、毎日とか読売なん
かによりましたら、自衛隊派遣は機関銃を持って行くんだとか、イラク派遣の陸自は対戦車弾を持って行くんだとか、
こういう具体的な、ある意味では戦闘をも含めた行動をしようとしているわけなんです。  
 それで、先ほど市長は、パネリストの参加者の中には違う意見もあったと言いますが、それはお1人有馬さんとい
う日本代表の方がかなり、ちょっと違う発言をしていましたが、このフォーラム自体は本当に皆さん、イラクに対する
米国の一国中心主義的な行動に対しての、本当に共通した認識を持っていらしたと思うんです。
 また、特に北朝鮮の専門家であるという方のご意見などは、北の核装備などはむしろ孤立化していることから起
こるのだから、もっと平和外交を進めていくべきではないかという発言があり、特に東北アジアの情勢については、
市長も15年問題などにも少し触れながら、もっと日本は積極的に平和外交を進めていくべきだということを発言して
いらしたと思うんです。
 ですから、この沖縄の県都那覇の市長が、やはり積極的に声を出していくということは、特に今の国際情勢も踏
まえて、その平和に貢献していく、平和外交を広げていくということも踏まえて、とても意味のあることだと思います
が、そういう、例えば、共同の、全員そろった共同声明がだめにしても、何らかの行動を働き掛けるということはお
考えにないのか、改めて伺いたいと思います。


翁長雄志 市長  

 有馬さんも実は橋本元総理の代理でございました。それから、ジミー・カーターさんが事情がありまして、ブレッジ
ンスキーさんに代理をお願いしたんですが、ブレジンスキーさんもできませんで、またケネス代理がお見えになって
話をしております。そういうものの中で、その有馬さんの意見とか、それ以外の方々の意見がございました。大半は
私も含めてイラク派遣には反対でありましたけれども、これをどういうふうにまとめていくかなどというようなものを考
えるときに、先ほどAPでも世界に配信をされたというような現実がありますし、それから日本国内においてもこういう
事情は報道されておりますので、そういう中で、私は十二分に役目を果たしたのでないかなと、そのもろもろの事情
を勘案して、そういうふうに申し上げているわけでございます。
 そういう意味で、私の関心事は何と言っても沖縄の基地の重圧を取り除いて、沖縄問題の解決をするということが、
私の地方自治体の長としての役割だと思っておりますけれども、この問題を解決するということは、必然的に日本の
自立を促すということになります。
 日本の自立を促すということは、防衛を含め、日本が、言葉遣いが正しいかどうかはわかりませんが、普通の国に
なるということでございまして、普通の国になるということのまた問題点もこれからあるわけで、その意味での、この
57〜58年の空白のものが私からすると、国政において大変議論がままならなかった、こういうことの無念さと同時に
今の瞬間瞬間の大変重要な決断を下さないといけないという、そういったものを見ながら、私としてはあくまでも那
覇市長としての立場から、このイラクの派遣に反対をさせてもらっているわけであります。


高里鈴代

今の真情は伺っておきます。


 

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