安心して暮らせる那覇市を目指して

高里鈴代市議会活動報告「ゆい通信」2000年記念号より転載しました。

女性に対する暴力を許さない!
女性に対する暴力とは何でしょうか。それは、性暴力、強姦、あるいは援助交際といわれる
少女を買う行為、夫あるいは恋人からの暴力、セクシュアル・ハラスメントなど、多様な形態を
とってあらわれますが、女性であるがゆえに受ける暴力のことです。
暴力は常に力を持つ者から、力を持たされていない者へ向かいます。
大人から子どもへ、健常者から障害を持つ人へ、若い人から高齢者へ、そして男性から女性へ。
それは、差別意識に基づいているのです。 しかし、私たちのこの社会は、まだまだ暴力に寛大で、
逆に被害を受ける側に落ち度があるという認識が強く根付いています。
人の人間としての尊厳、自由を奪う行為を許さない、暴力をなくしていくという意識を広く浸透させて
いかなくてはなりません。広報誌などを通 して市民の意識変革が必要だと思っています。
 
「女性に対する暴力」実態調査
今年度、那覇市で、「女性に対する暴力」の実態調査が始まりました。
市内に住む男女二千人を無作為に選び、女性には暴力を受けた体験など、
男性には人権意識などについてたずねるアンケート調査です。
私が議会で「実態調査を」と訴えてきたことが、実際に事業として動き出すことになりました。
県警の発表では、県内でドメスティック・バイオレンス(DV=女性が夫や恋人から受ける暴力)
による検挙数が、過去5年間で百六件に上っていることが明らかになっています。
しかし、これは必ずしも実態をとらえたものではありません。
夫婦や恋人間の密接な関係で起こる暴力は、私的なこととして捉えられ、見過ごされてきました。
こうして表に出てくる数字は氷山の一角でしかないのです。 私が過去に婦人相談員をして きた
なかでも、ドメスティック・バイオレンスの相談をいくつも受けてきました。現在でも、県の女性相談書に
寄せられる相談件数の半分以上が那覇市民からです。相談の中で、夫の暴力・酒乱に悩んで
という相談が最も多く、一時保護された女性の多くが夫の暴力から逃れて保護を求めています。
那覇市の事業だけでなく、警察、裁判所、病院、その他の機関に、女性たちは救済を求めています。
那覇市として、実際に被害にあっている女性への支援を、きちんとシステム化する必要があるのでは
ないでしょうか。 そういう意味からも、現在行なわれている調査によって把握した実態をもとに、
それに沿った行政行為がなされるように期待していますし、議会でも要求していきたいと思っています。