米海兵隊少佐によるレイプ未遂事件への抗議

ジョージ・ブッシュ アメリカ大統領
ベーカー駐日米大使
ウォレス・グレグソン在沖米四軍調整官
在沖米総領事                御中
米海兵隊少佐によるレイプ未遂事件への抗議

 

去る11月2日未明、沖縄に住む外国籍女性が、具志川市のキャンプ・コートニーの前で、米海兵隊少佐に襲われ

るというレイプ未遂事件が発生しました。容疑者のマイケル・J・ブラウン少佐が、女性が断ったにも関わらず執拗に
乗車を求め、さらに彼女の携帯電話をこわしたうえ、レイプしようとした事件でした。

これまで事件のたびに、沖縄県は「綱紀粛正」「兵士教育」を求め続け、米軍側もそれを約束してきました。 しかし
今回のように、指導的立場にある佐官によって事件が起こされたということは、この要求がいかに実効性のないも
のであったかを露呈しています。 被害者の精神的、肉体的苦痛や不安の大きさを考えると、容疑者の身柄の引き
渡しは当然急がれるべきです。

昨年の9.11以降、アメリカが臨戦体制をしいたことで、沖縄の米軍基地も演習がはげしさを増し、それに伴い、事件
・事故も多発しています。さらにアメリカは今、イラク攻撃に向けて銃の引き金に手をかけている状態であり、今後と
も基地は強化されていくばかりです。こうした状況のなかで起こった佐官の犯罪は、未遂とはいえ、決して看過さ
れるものではありません。

私たち「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」は、被害者の保護を求めると同時に、以下のことを要求します。


1. 速やかな、容疑者の身柄引き渡しを行うこと。
2. 「日米地位協定」の抜本的改正を求める。
3. 軍隊の削減、なかでも一日も早い海兵隊の撤退を要求する。
4. 被害者への謝罪、誠意ある補償を行うこと。

2002年12月6日
基地・軍隊を許さない行動する女たちの会
共同代表 高里鈴代、糸数慶子
〒900-0015 那覇市久茂地3-29-41-402
℡ 098-864-1539


コメントは受け付けていません。